彼女の音楽に出会ったきっかけは、TVで何気なくみていたプローモーションビデオ(PV)だった。
曲は
『人間辞めても』。
シュールな歌詞と彼女の独特の歌声に魅せられ、画面を見たまましばらく固まってしまった。
『これだ!』
私は、次の日CDショップに駆け込み、見つけるやいなや棚買いをしてしまいました。
興味を持った方は、ぜひライフログの『思ふ壺』『モダンガール』『東京ピアノ』をクリックしてみて下さい。
今回紹介したいのは、私がリスペクトしているSF作家、「ショートショートの神様」で知られている
星新一さんです。きまぐれロボット、ボッコちゃん、ようこそ地球さん、気まぐれ指数、ボンボンと悪夢、悪魔のいる天国、午後の恐竜など作品は数多くありますが、私が一番こころにずしりと来た作品は、
午後の恐竜です。
人間を皮肉っていて、シュールで、なにしろ結末がコワすぎます。興味のある方はぜひ読んでみてください。
それは20年程前の小学生だった頃の話。
あの日は強い雨が降っていた。
ひとりで下校していると、ミーミーと泣き声がした。
なんだろう?
私は声のする方へ歩いた。そこにいたのは、ずぶ濡れの生後1ヶ月にも満たないくらい小さな子猫だった。その泣き声は必死に何かを訴えているようだ。寒いのか、体がブルブル震えている。
(かわいそう)
私は思わず、その子を抱きかかえ、家に連れて帰った。
「ダメ!早く捨ててきなさい」猫ギライだった母は、予想通りぴしゃりとこう言った。
私がためらっていると、母に手を掴まれた。
その足はあの公園に向かっている。子猫はその間、ずっと泣いていた。
さっきよりも雨が激しくなってきている。まるで雨も一緒になって泣いているよう。そしてとうとう公園に着いてしまった。
「さあ、早く」
母に促され、私は仕方なく子猫を元の場所に戻そうとした。
しかし、あの子猫にこんな力があったのだろうか。腕を振ってもしがみついたまま離れようとはせず、私の腕に爪を立てた。
「痛い!痛い!」
とっさに私は子猫を振り落としてしまった。子猫は泣きながら私の腕にオシッコをかけて地面へ落ちていった。
その時、雷が鳴った。私にはその音が子猫の怒りの声に聞こえた。母に手を掴まれて帰る間、私は辛くて後ろを振り返る事が出来なかった。
そして、次の日。空は嘘のように晴れ渡っていた。私は学校が終わると、手に給食の残りのパンを持って、急いであの公園へ向かった。そしてあの子猫の姿を見た途端、私は全身が震えて止まらなかった。
子猫は冷たくなって死んでいた。(ごめんね!ごめんね!)
私の体の中から熱いものが込み上げてきて、涙が止まらなかった。
私は今でもこの事を思い出すと涙が出てきてしまいます。とても苦い想い出です。